2021
March

31

クアッド、産業界パートナーシップの可能性

宇宙・防衛分野での戦略的関係構築

日米豪印戦略対話(Quad:クアッド)は、オーストラリア、インド、米国、日本の間の非公式な安全保障の枠組みです。

2007年に安倍首相が始めたこの対話は、メンバー国間での首脳会談、情報交換、軍事訓練へと発展しました。これまでの成果として、3カ国間で3回、2カ国間で6回の戦略対話が行われたほか、多くのワーキンググループや軍事的な取り組みも行われています。 

安全保障のために、レアアース問題からサプライチェーンのレジリエンス化を含めた新しい貿易・商業協定の協議が進められています。またAI、ビッグデータ分析、ロボット工学、モノのインターネット(IoT)などのデジタル技術での交流が活発に行われています。このような技術開発の中で、特にサイバーと量子コンピューティングは重要優先技術になっています。最近、オーストラリア政府によって設立されたQuad Tech Network (QTN)は、この地域におけるサイバーや機微技術の問題に関する研究や公開討論を促進することを目的としています。

新興技術、宇宙、防衛装備品はコラボレーションの柱であり、継続的な革新と柔軟なビジネス・アレンジメントは、自由で開かれた包括的インド太平洋という共通の世界観を維持するための鍵です。また共同開発、相互運用性、整備と補給は、相互の安全保障による経済性、国家主権の強化、共同産業基盤に不可欠な要素です。 

現在の重点は、クアッドの枠組みを正式化し、そこにインド太平洋地域の他の国をオブザーバーに招聘することです。今回初めて、ジョー・バイデン米国大統領、菅義偉日本首相、スコット・モリソン豪州首相、ナレンドラ・モディ・インド首相の4人の首脳によるバーチャル会議が開催され、次のステップについて話し合われます。 

今回のフォーラムでは、研究開発、科学技術協力、サプライチェーン・レジリエンス、戦略的素材とロジスティックス、製造と管理、産業と貿易協力におけるビジネスチャンスについて考えます。


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2021年3月31日

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